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コミュニケーション診察室第16回

自分らしさの発見

中部経済新聞
私は学生時代も就職してからも、夢はありませんでした。
ただ振り返ると、人が好きで、人を笑わせたり、楽しませたりする事になぜだか喜びを感じていました。関わる人が、元気になったり輝いていくと嬉しかったのを覚えています。気付くとイベントの企画や演出をしたり、その中で友人の相談を聞くことも多かったです。これまでいろんな仕事をしてきましたが、その時々でこの持ち味を活かしてきたように思います。
人前で話すことは大の苦手でしたが、「人と関わる」プロセスの中で必要な事となり、勉強と経験をさせていただき、今は講師が職業となっています。


先日、ある方から自分の配置転換について相談したいと連絡をもらいました。会社の中で、管理職としてマネジメント業務をしていくのか、部下を持たずに研究開発を進めるのか、職種によって給与が変わることもあり、出世か専門職かの選択をしきれないでいたのです。しかし話しはじめてわずか数分、「相談」ではなく「決意表明」となりました。
この話が出たとき、最終決断は本人に任せるという社長から「君にとって自分らしくて、やりたいことはなんだい?」と聞かれたそうです。じつは、社長のこの問いかけがずっと彼の頭の中にあったそうです。話しながら、自ら入社した時の夢を思い出し専門職を選択されました。


また、営業会社でメンバーと定期的な個別面談を実施している管理職の方がいます。何日もかけて部下と話すことは「社内でどこまで行きたいと思ってるんだ?」「どんなやり方が一番自分らしい?」「どんな時が一番うれしい?」などと、営業マン自身の喜びや楽しさをとことん引き出していきます。
それを実現するための計画、アイデア、必要な学び、時間管理について確認しサポートします。
「夢がない人でも、その人の持つ価値に寄り添いながら取り組みをすることで成果が出やすい。成果はやりがいとなり、仕事にこだわりを持てるようになるんだよ。」と話してくださいました。まさに名コーチです。

人の持つ「価値」とは、「自然に惹きつけられる」行動や感情です。
価値に寄りそうと、プロセスを楽しむことができ、自分らしさを活かすことができます。
価値を大切にしてもらえると、充実感や幸福感を感じることができます。人の持つ価値はそれぞれ違うため、本人に聞いてみないとわかりません。「ここで喜べ」「幸せなはずだ」と自分の価値を押しつけてしまうと、相手にとっては違和感を感じることがあります。

あなたの大切な部下が「大切に感じていること」はなんですか?
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