メディア掲載
MEDIA Coverage

コミュニケーション診察室第7回

人の話を聴くということ

中部経済新聞
先日、ひどく疲れている友人と話したあと「すっきりした!すっかり元気になったよ」とメールをもらいました。ただ話を聴いただけだったのですが、自分は大切な存在だと実感し本来の目的を思い出したそうです。

人の行動を妨げる原因には次のようなものがあります。
・知識や能力、経験の不足→教育が必要
・理解や情報の不足→コミュニケーションが必要
・過去の経験などによるとらわれによるもの→自分を知ることが必要
・時間管理、マネジメントの不足→計画が必要
・プライベートで抱えている不安や問題→問題解決が必要
・体力不足、体調不良など→原因解明、休養や運動が必要

原因がどこにあったとしても、言葉にすると「わかりません」「疲れています」「すみません」となります。なぜなら私たちは、よく使う言葉を無意識に使ってしまうからなのです。
聴くという字を分解すると「十分に目と耳と心で聴く」とあるように、相手の「非言語情報」例えば表情、目の動き、声のトーンなどもしっかりと受け止めて、「聴く」ことが大切です。

こんな経験はありませんか?話しているの途中なのに、話しの展開が見えて途中でさえぎり、結論を先回りし、予測して意見や解決策を話し、アドバイスしてしまう。また、いつの間にか自分の話にすり替えてしまって本題からずれてしまったり・・・。
自分は、「問題を解決した」「理解してあげた」と満足していたとしても、相手は「また話しを持っていかれた」「結局自分の話は聞いてもらえない」「私は大切な存在ではないんだ」と淋しく感じています。これは、夫婦やビジネスパートナーなど、身近な人の話ほどあてはまってしまいます。付き合いが長ければ長いほどじっくりと話を聴くのは難しいのです。

聴き上手の3原則は「あいづち、うながし、くりかえし」です。相手に興味関心を持ち、優しい笑みでうなずき、「それで?」「もっと聞かせて」と相手の会話を促し、「○○なんだね」と共感しながら繰り返してみてください。
話しながら、自ら本当の問題にハッと気づいたという経験は誰にでもあるはずです。
目に見えない心の中や自分の気持ちも、言葉にして出すとすっきりするのに世の中、話したい人ばかりで聴いてくれる人がいないのです。

大切な人にこそ、時間を作って「何を話すか」ではなく、「どう聴くか」を意識してみませんか?聴くトレーニングは筋トレのようなもの。鍛えたら鍛えただけコミュニケーション力は身についていきます。

次回は、会話を展開していく「質問の力」についてお話します。
このページのトップに戻る