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心を届けるハグニケーション第6回

セクハラと好きは紙一重 共感えられる上司たれ

中部経済新聞
いきなりですが、衝撃的なタイトルでごめんなさい。
職場でもハグニケーションを推奨している私のところに、「職場でセクハラ事件が起きましたのでセクハラ研修をお願いします。」とのお電話をいただきました。
同じことをしても「うれしい」と感じるか「セクハラだ」と感じるかは、その人間関係次第です。「大好き」が職場で飛び交うくらい尊敬できる上司のもとで働けるということは、その信頼感や重要感から自分の可能性を活かせる可能性が高いのです。

私は、勉強会で「お隣に座っている人のことを『運命の人だ』と思いながら挨拶してみてください」とよく言います。私たちは「この人苦手だなぁ」と思えば硬い表情になり、「この人とはいつも会話が弾まない」と思えば無意識に無難な会話で早く終わらせようとします。
はじめて会った人でも「運命の人だ!」と思うだけで、笑みがこぼれ優しい表情になり会話もフランクになります。コミュニケーションは今の心の中が、そのまま表情や態度に表れ相手に伝わりそれが帰ってきているだけなのです。


私がOLをしていた20年前、朝は当番制の「お茶くみ」から始まりました。トレーに沢山の湯呑を乗せて100を超えるデスクを数人でまわりました。朝礼が始まる前には数十人の上司や先輩から「ありがとう」「おはよう」と声をかけられウォーミングアップ完了です。朝から「昨日デートだったの?」「太ったなぁ」なんて会話も当たり前の時代です。
当時は残業や飲み会も強制参加で、飲めないのにお酒をつがれて鍛えられた時代でした。
上司の奥さまに手料理をごちそうになったり、恋愛の悩みを打ち明けたりする中で、何でも話せる家族のような関係は今でも続いています。
子どもを連れて元上司に会いに行くという、そんな関係が今どれ位あるだろうと思うといい時代でもあったと思います。


当時は情報も少なく、先輩や上司の在り方は、そのまま自分の数年後のイメージと重なり、将来に希望も不安も抱く時代でした。
今は、承認の場を会社に求めることができなければ、ネット上のSNSに参加すれば簡単に承認欲求を満たすことができます。

そこには、良くも悪くも同じ価値観を持った人が集まります。
「成長や経験値」に目を向けることのできる人は、「得られる」ことに感謝でき、ビジョンに向かい会社に前向きな提案をします。
「待遇条件」を意識している人は、「得られない」ものに目を向けて不平不満を言います。

同じ状況でも後者を選択している部下がいるのならば、上司として出来ることは以下の3つです。①仕事を楽しみ成長している見本を見せる ②部下を「運命の人」と心から信頼する ③部下の夢を聴き支援することです。

問題に対して、対処療法をして職場内を禁止事項であふれさせれば人の動きも委縮します。どんな関わり方をしたとしても上司の在り方に共感していれば、「自分を成長させようと叱ってくれる」「食事に誘ってくれた」と感じ問題にすらなりません。好きと嫌いは恋愛同様紙一重なのです。
中部経済新聞社 本紙2012年12月12日005面01版
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