曼荼羅の写仏をしておられる、安達原玄さん のメルマガに、
ハグのことが載っていました。
◇◆◇玄さん手控え帳『わたしをハグして・・のお話』◇◆◇
■わたしをハグして・・のお話 まだ 二十歳ぐらいの女の子が 「ハグして」って 突然言うんですよ。 最初 「ハブ」って 聞こえたんで、 「(蛇なの?)えー。」と 驚いたんですが、 よく聞くと 「きつくハグして」と 今度は「ハグ」と 聞こえましたので、 それならと、抱いて 差し上げたんです。
女の子は とても喜んで、 後から お手紙で
「あのときは お世話になりました、 ハグしていただいたおかげで 危機を脱しました」
というんですよ。 私には 何の危機だったのか わかりませんでしたが、
とにかく助かったと。
それと もう一人、京都の高校生なんですが、 長野にある「無言館」
-水上勉の息子さんが、画学生の戦死前に描いた絵を集めた施設-
に、 どうしても 見たいと 両親を 誘って 来たんですね。 ご両親は そんなとこ 行きたく なかったらしいんですが、 見ると 感心して、そのあと 仏画美術館へ 寄られたんですね。 それで 私に「ハグして」と言われて。 それで 「よくあなた 無言館に 行ってくれたわね。 あれこそ 戦争反対そのもの、命をかけて 私たちを守ってくれた、 かっての人たちが 残してくれた 贈り物だから、 そこへ よくお父さんと お母さん 連れていって くれたわね
ありがとう。」 って 言いましたの。 そしたら、その高校生の女の子、わんわん 泣きだして しまって。
そして
「もっと抱いて、抱いて。」
って いうから 抱いて あげたんです。
それから、おじいさんなんですが、
一年に 4回ぐらい お見えになる方で、 いつもは 付き添いと 一緒でしたが、そのときは おひとりで こられて。 それで 何があったのか わからないのですが、 急に
「これから 生きていけるか どうか わからないから、いっぺん抱きしめてくれ。」 とおっしゃって。 「それじゃあ、どうぞ。私でいいんですか。」 といって、抱きしめて あげましたら、 とっても うれしそうな顔を されて おられました。 この間も、小さな お子さんでしたけれども、 普段は じっとしていられない子が
この仏画美術館へ 親に連れられて ご覧になって、 そのあと 私のところに やってきて、ぎゅーと 抱きついて きたんです。 何だか わからないけれど、 幼い子どもなりに 何かを 感じたのかも しれませんね。 ◇◆◇◇◆◇
安達原玄さん、
会ったことのある人なら、誰でも感じること。
なんて素敵に 歳を重ねた方なんだろう。
御年80歳を超える玄さん。
まるで 生き仏のように、
徳を積んだ その表情には、
ハグをするだけで、
人に与えられる
「何か」が 備わっている。
近くに いるだけで、
その「何か」を
誰もが 感じてしまう
女子高生も
おじいさんも
その「何か」を 感じたのだろう
その「何か」を 見つけながら
模索し、身につけて いくことが
人生なのかも しれない。
「何か」は 目に 見えないし、
お金で 買うことも できない。
だからこそ、身につければ 一生の財産。
「何か」
なんだかわかりますか?
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