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心を届けるハグニケーション第1回

大切なスキンシップ 愛しい人を抱きしめたことがありますか

サブタイトル

中部経済新聞
「愛おしい人を、ぎゅ~っと抱きしめたことはありますか?」
「大切な人に、ぎゅ~っと抱きしめられたことはありますか?」


ハグ(hug)とは抱きしめること。
そして、「ハグニケーション」とは、【ハグ+コミュニケーション=ハグニケーション】で私がつくった造語です。

私が2009年に始めた日本ハグ協会がお伝えしているのは「自分と人を幸せにするコミュニケーション」です。
街で見知らぬ人とハグをするフリーハグとは少し違って、一番近くの大切な人と握手したり、ハグしたり、スキンシップや感謝やねぎらいの言葉を通して、大切な人を応援する活動です。

仕事で思いきり力を出し切れない人や、学校で元気が出ない子どもたちの話を聞くと、家庭での不安や悩みを抱えていることが多いということがわかりました。
人は食事で体の栄養を摂りますが、体の栄養だけでは元気もやる気も出てきません。心にも栄養が必要です。
人には心のコップがあり、自分の心のコップが空っぽなのに、誰かに愛情を注ごうとすると苦しいのです。でも、自分の心のコップに水がたっぷり入っていれば、自然とコップから水があふれるように、近くの大切な人に愛情を注ぐことができます。

だから、ハグ二ケーションのステップは、①自分をハグ ②家族をハグ ②みんなをハグです。自分を好きになれなくて、一緒に暮らす家族と目を見て会話する余裕もないという人は、仕事でも犠牲感を感じてしまうことがあります。
逆に、自分が好きで、家族や近くの仲間を大切にしていて心が満たされていると、仕事への情熱や気遣いが生まれ、優しさや愛情も湧きあがってきます。

20年前、携帯電話を持っているのは仕事をしている特別な人だけでした。今や、子どもからお年寄りまで当たり前の時代となりました。
食事中、テレビやゲームに夢中になる子どもを叱っていた大人も、ソーシャルメディアの広がりでとても便利になった反面、家族とのたった数分の食事の時間でさえ、目の前の家族ではなく、インターネットの先にいる友人や知らない誰かとの会話に承認の場を求めてしまうこともあるようです。

時代とともに、環境が変化しても、人の求める本質はかわりません。コミュニケーションツールが多様化し便利になった反面、一番近くの大切な人との関係が希薄になったことにより、いろんな弊害も出始めているように感じます。

「心を届けるハグニケーション」では、この時代だからこそ、アナログの対話やスキンシップを通して、大切なことを置き去りにしないためのコミュニケーションについて
お話したいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
中部経済新聞社 本紙2012年11月07日005面01版
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